”技術士事務所 森と水と” の鎌田です。
コンサルタントの仕事が年々、多様化して、難しくなってきていると感じます。
これまでは、ある程度パッケージ化された仕事が多い印象でしたが、年々、新しい事業や仕事が始まり、改めてコンサルタントの能力が試されているという感じです。
今年は、地域安全克雪方針という仕事をお手伝いする機会に恵まれ、ほとんど初めての事業ですので、国の要綱を読み込んだり、これまでの雪対策について調べたりするところから始まりました。豪雪地帯には、こんな大きな問題や課題があったのだな、と痛感しました。人口が減少し、高齢化が進んだ地域で、これからどうやって雪下ろしなどを行っていくか、という大きな課題です。
でもこうやって新しい仕事でも、役所などと話しながら仕事を進めていくのは、プレッシャーはかかりますが、やりがいのある仕事です。
しかし、どういうわけか、建設コンサルタントに就職しようとする若い人たちは少ないようです。残業や出張など多いからでしょうか。確かに多いかもしれませんが、一つ仕事が終わったときの達成感は ”やったー”という感じがしますよ。是非、若い仲間が増えればいいなと思います。
少し脱線しました。今年度のしめくくりでしたね。
まだ正確には地域安全克雪方針の仕事は終わっていませんが、もう9合目くらいでしょうか。
また、今年度は、昔からやっている生活環境影響調査を3件頑張りました。
お陰様で経験値もそこそこ(自分で思っているだけかも)ですので、少々の問題があっても何とかクリアし、もうまもなく全て終了します。良かった、良かったですな。
最後にもう一つ、これは5年以上前から携わっている高規格道路の建設に伴う水質調査です。私の一番大好きな分野です。少々言い過ぎかもしれませんが、考察など考えるときは、夢中になります。
DOがなぜ高いのか、飽和度は何%か、重金属が検出されているな、pHはどうか、SSは、BOD・CODはどうか等々、きりがないくらいに考えます。というか考えまくります。
やっぱり水質の仕事はおもしろいですね。私自身、湖沼の富栄養化や海域の調査などが社会人としてのスタートの仕事だったせいかもしれません。その時に、上司から叩き込まれたからでしょう。当時は、ボートも漕げず、湖に着いたはいいけれど、オールをどうやって漕いでいいかわからず、上司から「逆だ! 逆だ!」などと言われたものです。今となっては楽しい思い出です。
またまた脱線したようです。この水質調査は、調査地点がとにかく多く、5年以上やっていますので、データ量も相当なものとなっており、傾向をつかむのにやはり時間がかかりました。今年は3週間くらいかかりましたかね。
コンサルタントの仕事は確実に難しくなっており、報告書に求められる精度も上がってきていると実感します。ただ、考えること、何もないところから考えること、お客さんを導いてやること、それがコンサルタントの使命だと常に思っています。
令和4年度ももうすぐ終わります。最後のラストスパート頑張りますよ!!
”技術士事務所 森と水と” これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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