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コロナ対策を行った避難所レイアウトの作成

コロナ禍における、これからの避難所のあり方

· 新型コロナウイルス感染症対策,コロナ禍,指定避難所,濃厚接触者,ハザードマップ

森と水との鎌田です。

コロナウイルス感染者も一時より減少しましたが、最近では宣言等出しても人流が減ることはあまりなく、むしろ増加傾向にあるようです。東京オリンピックも間近に迫り、海外からの選手、関係者、観客等が多く訪れるため、必然的に人流が増えることは確実です。

ワクチン接種も課題を抱えながらスピードアップしていますが、ウイルスの方も変異型が次々と出現し、感染力も従来のものと比較して倍くらいに強いとの報道もあるようです。

このような中、日本は大雨や台風の襲来等、風水害の発生が予想されます。

毎年、河川の氾濫や急な強い雨のため雨水排水が道路排水溝や下水道等で受け入れられず低地にたまる、いわゆる内水氾濫が起こることが非常に多いです。

森と水とでは、市町村の地域防災計画策定や職員初動マニュアル、避難所運営マニュアルの作成などを行っていますが、最近は、上記のような新型コロナウイルス感染症対策を施した指定避難所のあり方について検討いたしました。

コロナウイルス対策を施した場合、皆さんも「三密回避」のような考え方が当然求められます。

指定避難所の収容人数は、これまでは市町村によって異なりますが、概ね一人当たり2~3㎡程度でしたが、これではとても密な状態となるため、国の示したガイドラインでは4㎡が一つの目安となっています。

また、万が一、災害時に感染者や濃厚接触者等が避難してきた場合の措置も併せて考える必要があり、従来に増して、災害時に「やるべきこと」が格段に増えました。

一人当たりの面積を確保するだけではなく、その滞在スペース間の距離も1~2m程度話す必要があり、当然のことながら、収容人数は大幅に減少します。

もちろん、濃厚接触者等が避難してきたような場合は、別の部屋や隔離したスペースを確保することが求められます。

先日、ある町の指定避難所について、新型コロナウイルス感染症対策を施したレイアウトを検討いたしました。この避難所の場合は、従来は160名近くの収容人数となっていましたが、感染症対策を行った場合、半減してしまうことも判明いたしました。

これでは、災害時に避難してきた人々を収容することはままならず、速やかに代替の避難所を確保することが重要です。新たに建設するようなことは簡単にはできませんので、ホテルや旅館等の民間の施設も積極的に活用するなどの対策が必要です。

昔は「災害は忘れたころにやってくる」などと、少々呑気なことを言っていましたが、線状降水帯の発生、ゲリラ豪雨、土砂災害、自衛隊災害派遣、避難指示等々、皆さんよく耳にしませんか?

指定避難所のレイアウト案を一部示します。現実的にはきっとけが人や体調のすぐれない人など想定され、臨機応変な対応が求められます。

森と水とでは、「防災」に関する考え、取り組みをこれからも発信してまいります。

技術士事務所 森と水と

moritomizuto@air.ocn.ne.jp

http://moritomizuto.mystrikingly.com/

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