森と水との鎌田です。
今日は全国でも突出して産業廃棄物処理施設の多い愛知県について少しお話しします。
トヨタ自動車をはじめ多くの工場が立ち並ぶ愛知県は、日本でも北海道に次いで多くの産廃処理施設が集中して立地しています。
当然、工場事業場やこれらの処理施設に従事する人々の人口も多い状況となります。
私はこのコラムで度々書きますが、仕事柄、産業廃棄物処理施設の設置に伴う生活環境影響調査・ミニアセス・環境アセスメントなどの仕事で地理情報システムを活用しています。
国土数値情報として公表されている愛知県内の産業廃棄物処理施設の位置と国勢調査をもとに推計している500メッシュの人口分布図を地理情報システムで解析してみました。
地図をご覧ください。
名古屋港を挟むように飛島村や東海町などの人口が少ない工業地域に立地していることが多いですが、内陸部の人口が比較的多い地域にも点在しています。
愛知県のこれらの産業は、国のGDPを支えているといっても過言ではないと思います。
一方、ここに住む人々の生活環境も守る必要があり、騒音振動を初めとする公害問題にはそれぞれの施設が適切に対応していくことが大切です。
この地図には示していませんが、私が生活環境影響調査・ミニアセス・環境アセスメントなどの仕事をするときは、この地図に環境に配慮すべきである小中学校などの教育施設や老人福祉施設、病院などの医療福祉施設の位置を合わせて配置し、必要な環境保全対策などを考えています。
様々な法規制区域や都市計画法に基づく用途地域などについても同時に示せば、より多角的に解析することができます。
大きな広いマクロな視点から考えなければいけないようなことについては、このように地理情報システムを活用し、相対的な考え方が可能となります。
そのうえで、生活環境影響調査・ミニアセス・環境アセスメントなどの具体的な施設の騒音対策などになったときは、今度は施設の設計図面を見ながらミクロな視点で検討することになります。
今回は愛知県の例を出してご説明いたしましたが、このような取り組みは全国どこでも可能です。
北海道でも沖縄でも問題なく解析ができます。
コラム記事をご覧になって頂きまして、ありがとうございます。
今後とも、株式会社森と水とをよろしくお願いいたします。
また、この機会に是非、HPの方もご覧になって頂ければ幸いです。
